
本来の「異業種交流会」とは?
異業種交流とは、本来は異なる業態を持つ企業などが協調して新たなビジネスチャンスを得る事を目的として交流する事です。
2000年代に産学官連携などを含めて、企業間に限らず、大学や政府、地方自治体と交流する事も急速に進みました。
こうした異業種の交流をする場を異業種交流会と言い、地方自治体や商工会議所や民間企業など様々なチャンネルで、こうした異業種交流会が催されています。
また、こうした新たなビジネスチャンスを求めての異業種交流会は、各企業や大学が展示ブースを設ける事で、よりニーズやシーズを明確化し、コラボレーションによる成果追求する展示交流会などに発展工夫している所もあります。
さらに広がった異業種交流会の可能性
これらの異業種交流会においても、単に新製品の開発・流通からニッチ市場の開拓・社会問題への対応、あるいは新規市場の創出と言った事以外にも様々な目的に多様化しています。
例えば、企業や自治体や各種団体の人材を交換し合って経験を積ませ、更に成長を促そうとするなど、個人の教育育成に主眼を置いたものもあります。
こうした教育、育成を主眼とした異業種交流会に社員などを参加させる事で、大企業病や硬直化した組織に新しい風が吹き込まれる事を期待したのです。
近年は急速にコモディティ化・細分化
当初は、企業間や産学官の異業種交流会や、そこから送り込まれた個人の交流が中心でしたが、それが意識の高い人達が、だれから強制される事もなく、全くの個人の資格と責任で参画する交流の場へと拡大して行きました。
昔から、企業経営者の交流の場は、経済同友会や商工会議所などを通して存在していましたが、それが一般の社員にまで広がって行ったのです。
経営者の場合にも人脈の形成と、自己啓発が中心であったように、一般の商業者や会社員や様々な個人事業者の交流会も、同様の目的が中心です。
何かの課題認識を持ち、その解決策を異業種に携わる人との交流の中から解決ヒントを得ようとする人も居れば、井の中の蛙になっている自分の見識を異業種の人と交流する事で拡大し、それがいつかは仕事に役立つと考えて参加している人まで様々です。
少しかたぐるしい交流会から、お酒を傾けながらのフランクな交流まで、異業種交流会も非常に多彩になり、すっかり定着しています。
自己啓発とビジネスマンとしての様々な触発を得るため、異業種交流会への参加をお勧めします。